▼日本のお正月にあたる中国の春節は、今年は1月23日だった。来年のそれは2月10日で、毎年変わるので注意が必要だ。一方、国慶節のように10月1日に固定されている祝日もある。中国のお祝い事といえば爆竹が鳴るイメージがある。

▼春節には、日本のテレビニュースに横浜の中華街の映像が流れる。爆竹の音がすごい。「バリバリバリバリ」。眠気を吹っ飛ばす音量だ。元気を引き出す賑やかな音ともいえるが、人によっては騒音だ。爆竹火災があって、少し控えめになっているらしいが、結婚式や開店の日には必需品だ。国が違えば、文化が違う。爆竹は祝儀に限ったものでなく、不祝儀でも使うというから生活に根ざした文化といえそうだ。

▼日本では3月3日に桃の節句を迎えたと思ったら、学校の卒業式があって、4月には桜の開花とともに入学式・入社式となる。会社は新入社員を迎えて、年輪を一つ増やす。節目節目は季節とともにやってくるが、日本の節句は静かだ。賑やかといえば、桜の季節の花見と祭り。それがやってくるのももうすぐだ。2月27日現在の北京は相当に寒い。違いは文化だけではないようである。（直）