いまさら聞けないキーワード

<いまさら聞けないキーワード>シングルサインオン(SSO)

2012/03/22 15:26

週刊BCN 2012年03月19日vol.1424掲載

〈一般的な解釈は…〉一度の認証手続きで、複数のアプリケーションを利用することができる方式。

 「シングルサインオン(Single Sign-On)」とは、ユーザーIDとパスワードを入力する認証手続きを一回行うだけで、もともとは個々のログインが必要だった複数のアプリケーションを横断的に利用することができる方式を指している。英語表記のイニシャルをとって、「SSO」と略すことがある。

 シングルサインオンの「シングル」は「一回」を意味しており、「サインオン」は「ログイン」とほぼ同義の言葉である。従来の認証方式では、ユーザーは複数の業務アプリケーションを用いるために、アプリケーションごとにそれぞれのIDとパスワードを入れて、認証を受ける必要があった。シングルサインオンは、複数のID/パスワードを統一し、それを一回入力するだけで認証手続きを済ますことができる。何度も別々のID/パスワードを入力する手間を省くわけだ。

 シングルサインオンは、ユーザー(社員)とIT管理者の両者にとってメリットがある。ユーザーは複数のID/パスワードを覚える必要がなくなり、IT管理者はユーザーがID/パスワードを忘れた場合にアカウントを再発行することが不要となる。そのため、ユーザー・IT管理者ともに、業務の負荷を減らすことができる。しかし、シングルサインオンは一つのID/パスワードで複数のアプリケーションが利用できるようになることから、ID/パスワードの紛失・盗難の際にセキュリティリスクが高い、というデメリットもある。

 シングルサインオンには、大きく二つのタイプがある。(1)「リバースプロキシ型」は、専用サーバーがユーザーからの認証要求を一括して受けつけてログインを行う、(2)「エージェント型」は、ウェブサーバーに認証を代行するエージェントソフトをインストールして、ログインを行う──の二つである。
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