今日のひとことWeb版

軽くみていませんか? 従業員の心のケア

2012/05/11 15:26

 仕事にプレッシャーを感じて悩んだり、「このままで将来は大丈夫か」と不安に思ったり、上司・同僚とうまくいかずにストレスを感じたり――。こんな経験は、誰にでもあることです。

 どんな業界の企業でも、従業員の心のケアは重要ですが、とくにソフトウェア業界にとっては、重く受け止めておかねばならない課題です。一人で黙々と作業することが多いプログラマは内向的になりがちで、悩みを打ち明けられずに、問題を一人で抱え込んでしまう人が多いのです。

 プログラマの心の病気がミスを生み、それが原因でプロジェクトが失敗して、損失を出す――。「うちに限ってそんなことは絶対にない」と言い切ることができるソフト開発会社の経営者は、そんなに多くないはずです。

 以前から提起されていることですが、一般社団法人の情報システム学会というIT業界団体が、改めて「従業員の心の病を治す取り組みが急務」と訴えています。

 ストレスの影響で、突然、うつになってしまうなどの症状が出る「アレキシサイミア(失感情症)」という病気がまん延する可能性があるとして、対策を提言しています。(木村剛士)

【記事はこちら】
情報システム学会 対応急務のアレキシサイミア 中小ベンダーの悩みを解消
【関連資料はこちら】
「アレキシサイミア(失感情症)への対応についての提言」情報システム学会(PDF)
メールマガジン「Daily BCN Bizline 2012.5.11」より
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