東日本大震災では、東北地方の文化財もまた大きな被害を受けました。例えば、昨年9月に宮城県が公開したところによると、地震や津波によって、県内の指定文化財のうち、建造物や美術工芸品、天然記念物など、285件がダメージを受けたそうです。
宮城県では各地の博物館や資料館が連携し、共同会議を開いて被害の関連情報を共有しながら、文化財の復旧作業に取り組んでいます。震災発生から1年半が経った現在でも復旧作業は終わらず、山ほど仕事が残っているそうです。そんな文化財レスキューに力を入れている博物館の一つが、仙台市内から電車で十数分の多賀城市にある東北歴史博物館です。
東北歴史博物館は、震災前から管内システムの刷新を検討していましたが、震災の経験をきっかけに、昨年6月、新しいシステムの導入を決断。新システムによって、バックアップの確認作業にかかる時間を短縮し、システムの管理に携わる職員が、より多くの時間を文化材の復旧作業に割くことができるようになりました。
下記リンクから、文化材の復旧に貢献するITの姿をご覧いただけます。(ゼンフ ミシャ)
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<THE決断!ユーザーのIT導入プロセスを追う>東北歴史博物館 バックアップの確認作業を効率化 浮いた時間を震災後の文化財レスキューに活用メールマガジン「Daily BCN Bizline 2012.10.17」より