大手SIerの上半期(2012年4~9月期)決算はおおむね好調で、情報サービス業は回復基調にあるというIT調査会社の予測や、情報サービス産業協会(JISA)が調べているDI値(業況判断指数)をほぼ裏付ける結果となりました。
しかし日本経済全体の景況感は、経常収支や貿易収支の伸び悩みが示すように、楽観はできない状況です。NTTデータは、新たな収益の柱の一つを海外市場に求め、野村総合研究所(NRI)やITホールディングスなどは、サービス型ビジネスを拡大させることで、収益の平準化に努めています。
いずれも、国内の景気動向に左右されにくいビジネスモデルの構築を目指す動きです。不確定要素が多く、不透明感が強まっているからこそ、国内外に収益源を分散させたり、アウトソーシングなど安定的な収益力の比重を増やしたりすることが求められているといえそうです。(安藤章司)
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NTTデータ 社長 岩本敏男 世界で「One NTT DATA」を前面に打ち出すメールマガジン「Daily BCN Bizline 2012.11.15」より