昨年10月に米国などで発売され、マイクロソフト初の自社製ハードウェア製品として大きな注目を集めているタブレット端末「Surface RT」。日本でも、3月15日、ついに発売されます。
3月1日に日本マイクロソフトが開いた記者発表会は、映像や音楽を駆使した派手な演出を随所に盛り込んで、「Surface RT」への力の入り具合を如実に表す華やかなものでした。
しかし、マイクロソフトがタブレットを出すということは、Windows OSのパートナーである多くのPCメーカーと市場を分け合うことになります。そのメーカーたちは、今年はタブレットに注力する姿勢を鮮明にしています。
これについて、日本マイクロソフトの樋口社長は「パートナーと競合関係になるとは思っていない。Windows陣営とその他の陣営という対立軸で市場をとらえている」と説明しました。「Surface」を新たなWindows OS普及の起爆剤に、パートナーとウィン・ウィンの市場をつくりたいということのようです。
「Surface RT」は、大手家電量販店3社・グループの店舗とマイクロソフトストアで販売される予定ですが、法人販売のチャネルについては未定。同社幹部は「ハードウェアのビジネスは初めてなので、売り方も含めて少しずつ勉強していく」と話しますが、BYOD(個人端末の業務利用)の普及などの観点からも、製品のポテンシャルは大きいはず。今後の動きは要注目です。(本多和幸)
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日本マイクロソフト、タブレット端末「Surface RT」を15日に発売、価格は4万9800円からメールマガジン「Daily BCN Bizline 2013.3.5」より