NTTコミュニケーションズ(NTT Com)が、グローバルでのクラウドやデータセンター(DC)の事業戦略を説明する記者会見を開きました。DC事業では、4月に日本で6番目のDCを開設し、5月には香港、イギリス、マレーシアでオープンし、上海とタイでも新設します。香港DCは、「開設前にもかかわらず、ほぼ完売の状態」(有馬彰社長)です。
基地局を次々と建設してきた通信キャリアには、先行投資を得意とする体質があります。つながりやすくなれば、ユーザーが増える。ユーザーが増えれば収益が確保できる。投資できるようになれば、新しい基地局をつくる――。
DCでも、同じ手法を採ります。海外に次々とDCを建設し、ホスティングなどでユーザー企業を増やし、利用料で得た資金を、新しいDCに投資するわけです。DCは海外でクラウドサービスを拡大するための柱でもあります。「クラウドやDCの事業は、キャリアにしっくりくる」。有馬社長はそうアピールします。(佐相彰彦)
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NTTコム、グローバルでのクラウド/DC戦略を発表、15年度までに2000億円の売り上げを目指すメールマガジン「Daily BCN Bizline 2013.5.7」より