GW中に、少しメタボ状態だった本棚を整理しました。このコーナーは海外ミステリ、ここは専門書と、どこに何を入れるかを考えて移動したのですが、数が多過ぎてうまく収まりません。本棚は大企業の組織と同じ。定期的な再編は必要だけれど、そう簡単にはいかない――。整理しながら、そう思いました。
米国の食品メーカーには、食材の購入を率いるCGO(チーフ・グロサリー・オフィサー)がいます。このように、さまざまな部門のトップとして予算を握る存在である「CxO」は、いま米国で増加しています。そしてIT投資が伸びない状況下で、大手ITベンダーは彼らに着眼し、アプローチを加速しつつあります。日本でも、IT部門以外への提案が注目されてきています。
NECは、新しい提案先の開拓を目指し、この4月に組織をつくり直しました。今後、ビッグデータを切り口とした提案でユーザー企業に経営改善を訴え、受注を目指します。従業員を2万人以上も抱えるNECの組織再編は、たやすいことではありません。私は数時間をかけてようやく本棚の片づけが終わり、すっきりしました。少しは組織再編の大変さを実感したように思います。(ゼンフ ミシャ)
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NECの組織再編、全社規模で営業とSEを統合、業種ごとにワンストップで提案メールマガジン「Daily BCN Bizline 2013.5.8」より