米デルによるクエスト・ソフトウェアの買収完了に伴って、2月1日に日本クエストソフトウェアから社名を変更したデル・ソフトウェア。約3か月半が経過した5月16日、新しいパートナープログラムを発表しました。
デル・ソフトウェアは、かつて米デルが買収して手に入れた「KACE」や「SonicWall」などのブランドも扱っています。デル・ソフトウェアに製品を集約して、グループ全体でソフトウェアビジネスを拡大するに際して、これまでブランドごとに異なっていたパートナープログラムを統一して、販社が売りやすい環境を整えたというわけです。
メーカーが繰り広げるM&Aは、販社であるインテグレータやディストリビュータに、往々にして悲喜こもごもの事態を引き起こすもの。競合との差異化を図るために海外のユニークなベンチャー企業の販売代理店になったのに、そこを大手メーカーが買収したことで、競合にも製品が回ることに……。そんな話を聞いたことがあります。
デル・ソフトウェアのパートナープログラムの統一がどのような結果を生むのかはお手並み拝見というところですが、新しいパートナープログラムの提供だけにとどまらない販社ごとのケアが必要になるでしょう。パートナーシップの深耕に向けた取り組みに期待します。(佐相彰彦)
【記事はこちら】
デルとデル・ソフトウェア、「PartnerDirect」にソフトウェア向け販社支援制度を追加メールマガジン「Daily BCN Bizline 2013.5.20」より