世界で15社しか選ばれていないAmazon Web Services(AWS)の最高位ビジネスパートナー「プレミアコンサルティングパートナー」に、日本から初めて野村総合研究所(NRI)とアイレットが選ばれました。
これによって、世界で17社になったわけですが、NRIはともかく、失礼ながら、なぜ社員数十人規模のアイレットが世界最高位パートナーなのかという素朴な疑問が生まれます。実はここに、Amazonのしたたかな戦略が見え隠れします。
Amazonが重視するのは、すでに完成されたビジネスモデルではなく、「これまでできなかったことができるようになる」というイノベーション。自分たちがそうであったように、これを成し遂げるのは、やはりベンチャー企業だとみているのです。
よくよくみると、上位パートナーの「アドバンストコンサルティングパートナー」にも、TISやSCSKといった大手SIerに混じって、ベンチャーのサーバーワークスなどが食い込んでいます。Amazonは、こうしたベンチャーのイノベーション力を積極的に評価し、意識的に上位パートナーに選出しているのです。
単に「中小パートナーにも入ってもらう」という“中小枠”ではなく、ベンチャーにAWSで「夢を実現するロールモデル」を確立させ、それをクラウドの最先端を切り拓く自分たちの原動力にする戦略です。(安藤章司)
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アマゾン データ サービス ジャパン 社長 長崎忠雄 AWSはビジネスチャンスを創出する基盤 メールマガジン「Daily BCN Bizline 2013.7.25」より