BOOK REVIEW

<BOOK REVIEW>『その物言い、バカ丸出しです』「軽く見られない」話し方

2014/04/03 15:27

週刊BCN 2014年03月31日vol.1524掲載

言葉遣いを見直す“教科書”

 グルメレポーター「さっそく、お店の中に入ってみたいと思いま~す」

 社員「課長がおっしゃられたように、言葉の乱れ、とくに敬語を使えない社員の増加が目に余ると感じるのは私だけでしょうか?」

 店員「こちらのほうが、ブリの照り焼きになります」

 こんな言葉遣いを耳にして、あなたはイラッとしませんか? 少なくとも、「おっ、こいつはできるヤツ」とは思わないでしょう。

 社内ならまだ許されるかもしれないが、社外で、それも目上の人たちと接するのが仕事の営業担当者にとって「軽く見られる」のは致命傷だ。言葉遣い一つで「薄っぺらなヤツ」と商談相手に烙印を押されてしまうことだってあり得る。

 今週取り上げるのは、言葉遣いの教師とでもいうべき、フリーアナウンサーが書いた本である。まずは雑談の効用について。商談で初顔合わせするときに、話のとっかかりがつかめないと悩む営業担当者は意外に多い。このことについて、著者は「ビジネスの入り口の雑談が極めて大事だと知りながら、雑談ネタの仕込みや想定問答のリハーサルをしていない」と指摘する。そして、周囲の人すべてを「軽い気持ちにさせる名人」のタモリに学ぶのがいいと推奨している。そういう観点で番組を見ると、新たな発見があるだろう。

 冒頭に掲げた例をはじめ、いろいろな場面で私たちが目にする物腰、耳にする言葉を観察者の目で眺めるのも一興だ。(仁多)


『その物言い、バカ丸出しです』「軽く見られない」話し方
梶原しげる 著
KADOKAWA 刊(800円+税)
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