21世紀も14年目に突入して、はや4か月がたちました。ふと考えると、20世紀末には、「21世紀」という言葉がやたらと多用されていた記憶がありますが、いざ21世紀になると、「世紀」という時間軸で現在のことを考える機会はほとんどありません。ほんの十数年前には、「21世紀」という言葉を媒介に、多くの人が50年後、100年後に思いを馳せていたように思うのですが……。

　少子高齢化が進む日本では、社会保障制度をはじめ、本来、長いスパンの時間軸で考えなければならない課題が山積しています。世界に目を向けても、人口の爆発的な増加、気候変動への対応など、手をこまぬいていては解決不能になってしまうような大きな課題は枚挙に暇がありません。そして、これらの課題に対する現実的な解を導くには、ITの力が不可欠です。

　しかし、5年先、10年先を見通すことも難しいIT業界。課題を長期の視点でビジネスにつなげていくことを考える余裕があるITベンダーは限られているのが実情です。既存のプレーヤーの多くは、事業環境がめまぐるしく変化するなかで、新しいビジネスモデルを生み出すために四苦八苦している状況であることは、いまさら申し上げるまでもないでしょう。

　BCNは、ITの商流を長年追ってきたメディア企業として、10年、20年、30年、さらにその先、まさに「22世紀」を見据えたビジネスをつくり出す人材の育成を新たなミッションに加えました。BCNの新事業に、ぜひご注目ください！（本多和幸）

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