北斗七星

北斗七星 2014年5月19日付 vol.1530

2014/05/22 15:38

週刊BCN 2014年05月19日vol.1530掲載

▼野村総合研究所(NRI)とITホールディングスグループのTISは、2016年の夏頃、関西地区に開業する予定の大型データセンター(DC)の共同運営で合意した。激しい競争で火花を散らすライバルが、同じ屋根の下でDCを運営するというのだから、まさに呉越同舟だ。

▼両社が組んだ背景には、DCという施設がSIerにとって大きな投資負担になっている状況がある。AmazonのAWSのような価格競争力の高い海外のDCサービスが存在する以上、もはやコスト積み上げ方式による従来型の顧客への価格転嫁も難しい。

▼実は、SIerの大型DCでは、こうした呉越同舟の姿が散見される。とりわけクラウド全盛期といわれるここ5年ほどの間に新設されたDCに多い。DCを専業とする事業者ではないSIerにとって、大きすぎるDC運営のリスクを減らす苦肉の策だ。

▼とはいえ、SIerが勝ち残るカギとなる顧客ニーズへの柔軟な対応や、独自色豊かなITサービスの創出には、DC設備の運用は不可欠。外圧からくる打開策を共有することが今回の協業の裏にあるとみられるので、DC絡みの共闘は、当面続きそうだ。(寶)
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