北斗七星

北斗七星 2014年10月6日付 vol.1549

2014/10/09 15:38

週刊BCN 2014年10月06日vol.1549掲載

▼7月、SAPジャパンの社長に、福田譲さんが就任した。生え抜きの39歳。驚きの抜擢だった。外資系大手ITベンダーのトップは、他の外資系ITベンダーでキャリアを積んだ経験豊富なビジネスパーソンが務めることがほとんど。前任の安斎富太郎さんがそうだし、4月に日本オラクル社長兼CEOに就任した杉原博茂さんも、まさにこのパターンだ。

▼両社は、ERPのトップベンダー同士であり、ビッグデータ時代のクラウド基盤として注目が高まるインメモリDBの領域でも、し烈な競争を繰り広げていくことになるだろう。SAPを知り尽くし、自身の存在を、同社が日本市場に根づいた象徴だと自負する福田さん。一方、多くのベンダーを経験したからこそオラクルの強みを実感している杉原さん。対照的なキャリアを積んできた両社長の舵取りは、市場にどんな影響を及ぼすだろうか。

▼共通して口にするのは、「自分たちなら日本企業がグローバルで競争力を発揮するための支援をすることができる」。グローバルのトップベンダーゆえに説得力はあるが、結果はどうか。日本のITベンダーにも、彼らのユーザーは多いはずなのだが……。(霞)
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