メーカーやディストリビュータによる販社支援策の一つに「合宿」があります。メーカーであれば自社製品、ディストリビュータであればイチ押しの製品を、例えば1泊2日で、座学やハンズオントレーニングなど、さまざまなメニューを用意して販社に理解してもらうものです。終わった後は、そのまま懇親会へと進み、食べたり飲んだりしながら情報交換。セミナーやカンファレンスなど日帰りのイベントとはひと味違うかたちでパートナーシップを深めることができます。
先日、ネットワールドが、EMC製ストレージとシスコシステムズ製サーバーを中心とする仮想化インフラ「VSPEX」を学ぶ「VSPEX合宿 in 犬吠埼」を開催しました。SIerを中心に、エンジニアや営業担当者などが参加。会場は、展望露天風呂に浸かって、太平洋を一望できるホテルです。販社に日頃の疲れをいやしてほしいというネットワールドの気遣いがみえてきます。
しかし、アクセスが決していいとはいえない犬吠埼。うがった見方をすれば、缶詰状態にして、合宿に集中せざるを得ない環境にしたともいえそうです。実際、合宿は缶詰にならないと取り組むことができない内容でした。メインイベントの「疑似案件」というメニューは、はたから見ていても過酷だということがひしひしと伝わってきました。苦労しながらも、SIerが真の実力を発揮している姿をレポートしました。(佐相彰彦)
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ネットワールドのイベント 受注を想定したプレゼンで「金」を目指す 販社向け「VSPEX合宿」を開催メールマガジン「Daily BCN Bizline 2014.11.10」より