北斗七星

北斗七星 2015年1月12日付 vol.1562

2015/01/15 15:38

週刊BCN 2015年01月12日vol.1562掲載

▼田舎に住む90歳の祖父が、肺炎で入院した。幸い快方に向かい、ほどなく退院となったものの、約1か月の入院期間中、ほぼ寝たきりの状態が続いたため、自力での歩行が困難になった。ほかに自宅に住むのは、60歳を超えた両親だけ。「老老介護」を余儀なくされることになる。

▼富士通の山本正已社長がBCNのインタビューで高齢化問題に触れ、「長生きするのはいいことだが、同時に健康でなければ、本人も、周囲の人も不幸になりかねない」と話していたことが頭をよぎる。高齢化は、少子化と相まって日本の先行きを覆う暗雲になっている。それでも多くの人が幸福感を得られる社会にするには、社会全体の生産性を上げるしかない。

▼例えばマイナンバー(社会保障・税番号)。官民を問わず幅広く活用していけば、社会全体の生産性を上げるための有効な手段となるはず。日本医師会などは、プライバシー保護の観点から医療情報をマイナンバーで管理することに反対で、医療専用のIDが必要だと主張している。もちろん、プライバシーは保護すべきだが、個別最適の追求ではなく、社会全体という広い視野の解決策が必要だ。(霞)
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