国内情報サービス業で圧倒的な規模に成長したNTTデータ、世界各地にネットワークとデータセンター網を築き上げるNTTコミュニケーションズ、巨大なインターネット企業に成長したソフトバンク――。1985年の通信自由化が、もしなかったら、あるいは遅かったら、こうした勇姿は見られなかったかもしれません。

 そしていま、2016年4月に電力小売が全面自由化され、電力会社から送電部門を切り離して別会社にする「発送電分離」を視野に入れるなど、電力の自由化がより一段と推し進められようとしています。

 30年前の「新電電」がそうであったように、「新電力」が一層勢いづくことで「既存の新電力の9割方は、より勢いのある“新・新電力”に入れ替わる」(IT業界のある幹部)と、新陳代謝が一気に加速すると予測。将来的には、第二第三のNTTデータやソフトバンクのようなグローバル企業に成長する有望企業がでてくるとみています。

 これまでの電力会社の大半はドメスティック体質ですが、かつての新電電のように、自由化によって、グローバル企業にならなければ生き残れないとなれば、自ずと目線は世界に向いていくはず。

 情報サービス業としては、こうした新電力をいち早く顧客に取り込み、ともにグローバルビジネスを伸ばしていくビジネスパートナーとして、大きなチャンスが到来していると言えそうです。(安藤章司)

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メールマガジン「Daily BCN Bizline 2015.3.26」より