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保守のネタを探すクセが体に染みつく

2016/04/28 15:26

 日立システムズは、受付や案内用のロボットを保守する「ロボティクスサポートサービス」を始めています。このサービスを担っているキーパーソンの曽谷英司さんの所属は、ロボットとは接点の薄い「金融事業グループ」だそうです。

 「なぜ、金融事業グループがロボットの保守サービスを手がけることになったのか?」と、聞いてみたところ、「顧客である銀行などの受付にロボットが置かれるケースが目につくようになったから」と、曽谷さんは話しています。

 「えっ、それだけ?」と思ったのですが、実は、曽谷さんは日立システムズの前身で、保守サービスに強い旧日立電子サービスの出身。保守サービス業界は、長らく続くハードウェア単価の下落でどこも厳しい状態にあるなか、常に新しい保守サービスのターゲットを探すクセが体に染みついているとのこと。

 曽谷さんは、ロボットの中身がパソコンやスマートフォンとほとんど変わらない点に着目し、金融事業グループに属しながら「ロボット事業推進部」の立ち上げに参画。“全社事業”に発展させるべく社内を焚きつけていったそうです。

 同社の「ロボティクスサポートサービス」は、ロボットだけでなく、介護などで使われるパワーアシスト機器、ドローンまで対象を広げ、顧客からの引き合いも上々。新しい保守サービスの収益の柱として成長することが期待されています。(安藤章司)

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メールマガジン「Daily BCN Bizline 2016.4.28」より
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