NTT東日本が先週、フレッツ網とAWSやニフティクラウドなどのIaaSとを直接接続する「クラウドゲートウェイ」サービスを発表しました。最も手軽なWAN回線であるフレッツを足回りとして利用しつつ、インターネットを経由することなく閉域でクラウドサービスに接続できるため、高いセキュリティが求められる業務システムのクラウド化や、クラウドへのデータ集約が必須となるIoTの追い風になりそうです。
今や世界中どこにいてもインターネットにつながるのが当たり前の時代ですが、そんな世の中になったからこそ、「インターネットにはつながらない」ネットワークのニーズが増しているのは興味深いところです。セキュリティを保ちつつ、企業の拠点やデータセンター、クラウドに分散するシステムをどうつなぐかはホットなトピックとなっており、通信キャリアやネットワークサービス事業者は販売パートナー網やエコシステムづくりにも力を入れています。フレッツがこの世界に乗り込んできたことで、「クラウド時代に使いやすく、売りやすい」ネットワークの競争が一層激化しそうです。(日高彰)
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NTT東日本、法人企業向けの新サービス「クラウドゲートウェイ」メールマガジン「Daily BCN Bizline 2016.9.7」より