市場の変化が激しい中国では、次々と新しいサービスが登場しています。とくに最近、よく話題に上るのが、「摩拜単車（mobike）」というレンタル自転車サービスです。

　専用のスマートフォンアプリを通して会員登録した後、車体に張られたQRコードをスキャンすると、施錠が解除されて利用できる仕組みです。GPSを搭載しているので、アプリを通じて付近にある自転車を簡単に検索・予約できますし、利用後は公共の駐車スペースであれば乗り捨てて構いません。

　中国政府は「第13次5か年計画」の発展理念として革新・調和・グリーン・開放・共有の5つを掲げていますが、インターネットを活用したシェアリングエコノミーの体現ともいえる「摩拜単車」は、まさにこうした政府方針と一致するサービスといえそうです。

　ちなみに、利用料金は驚きの30分1元（約15円）。ただし、登録時に299元のデポジットが必要です。いまのところ外国人の利用者はあまり見かけませんが、飲み会などのネタに使えるので、一度利用してみるとよいかもしれません。（上海支局　真鍋武）

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