北斗七星

北斗七星 2016年11月7日付 vol.1652

2016/11/11 09:04



▼PPAPというのが、世界中で人気となっている。ペン・パイナッポー・アッポー・ペンの頭文字だ。軽妙なリズムと「アイ・ハブ・ア・ペン」で始まる歌詞、そして怪しい出で立ちのピコ太郎(古坂大魔王)。最初はぴんとこなかったが、底の抜けた感じがジワジワくる。思わず口ずさむほど、脳内でPPAPのサイクルがまわっている。

▼ビジネスの世界で長いこと支持されているPDCAサイクル。計画、実行、評価、改善をぐるぐる回し、最適解を目指す。IT関連では、セキュリティ分野やシステム開発などで活用されている。

▼PDCAサイクルの採用によって一定の効果は得られるだろうが、サイクルが儀式化しがちで、どうもスピード感に欠ける気がしてならない。アジャイルな発想は解決策の一つかもしれないが、それでも遅い。最終的には、評価や改善の過程を省き“直感”を生かすような手法に行きつくのではなかろうか。究極の効率化をサポートするのが、ITの役割の一つである。

▼その昔、「ディス・イズ・ア・ペン」が荒井注のギャグとして大流行した。PPAPの歌詞に当時を思い出す。流行にも、サイクルがある。(風)
  • 1