先日、インドネシアでIT企業を経営する日本人社長に上海でお会いしました。上海訪問の理由について尋ねると、インドネシア・中国間でのビジネスを模索しているとのこと。「インドネシアは確かに成長国だが、実はGDP成長率は中国のほうが大きく、GDP規模は毎年、差が広まるばかり。最近は東南アジア地域に進出する中国企業も増えており、無視することができない国になっている」といいます。

 中国13億人の巨大市場は、確かに魅力。一方で、その大部分を占めるローカル市場は、文化や商慣習の違い、外資規制などの要因によって、多くの日系IT企業が苦戦を強いられています。期待通りの成果がなかなかあげられないうえ、人件費などのコストが増大していることもあり、最近では海外での投資先を中国以上に東南アジアに向けている企業も少なくありません。

 しかし、上述の社長の発言通り、海外のどの市場でビジネスをするとしても、影響力が強まる中国の存在は無視できなくなりつつあります。好むと好まざるとにかかわらず、この国の動向は注視していく必要があるといえそうです。(上海支局 真鍋武)

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中国市場再認識 変貌する巨大IT 市場と向き合う
メールマガジン「Daily BCN Bizline 2016.12.09」より