ここ数年、日本の対中直接投資額は大きく落ち込んでいるのですが、2017年は風向きが少し変わっているようです。中国の日系ITベンダーの経営トップに、今年の景況感について尋ねると、「現地の日系企業のIT投資意欲が戻ってきている。とくに、製造業などで積極的な姿勢が見られる」との声をよく耳にします。

 実際、日本貿易振興機構が17年初頭に発表した「アジア・オセアニア進出日系企業実態調査」の最新版によると、中国に進出する日本企業のうち、「今後1~2年で中国事業を拡大する」と答えたのは40.1%で、16年版から2.0ポイント上昇。「拡大」の比率が高まったのは、3年ぶりになります。

 最近、中国の日系ITベンダーでは、「現地の日系企業マーケットだけで成長を維持していくことは難しい」との意見が多かったのですが、状況は好転するかもしれません。(上海支局 真鍋武)