日本に一時帰国したので、週末に合わせて久しぶりに国内を旅行しようということになり、山梨県に行ってきました。なぜ山梨を選んだかというと、ブドウとワインの名産地だということを知る中国人は少ないと考えたから。国慶節の大型休暇期間でしたので、多くの中国人が訪日していましたが、普段、上海で生活している私には、たまには中国人がいない環境で過ごしてみるのもよいのでは、という気持ちがありました。

　最近では、「こんなところにも!?」という地域にも彼らは足を運んでいると聞いていたので、ひやひやしていましたが、旅行先ではほとんど中国人の姿を見かけませんでした。おかげさまで、「訪日中国人の行動を観察してコラムのネタを確保しよう」といった職業柄の思案は頭からすっかり抜け、昼間からブドウとワインを堪能させていただきました。やはり、高品質で美味です。旅行の締めは「ほったらかし温泉」で富士山を拝みながらの露天風呂。もう、大満足でした。

　矛盾しているようですが、山梨の魅力について、もっと中国人に知ってもらい、実際に来て見て味わってもらいたいものです。彼らはワインが好物ですから。（上海支局　真鍋武）