今日は何の日

<今日は何の日>7月14日『内臓脂肪の日』

2023/07/10 09:00

週刊BCN 2023年07月10日vol.1976掲載

メタボを予防するためには

 内臓脂肪とは体脂肪の一種で、胃や腸など内臓の周りにつく脂肪のこと。肥満は、皮下脂肪型肥満と内臓脂肪型肥満の二つに分けることができる。前者は主に皮下組織に脂肪が過剰に蓄積している状態であるのに対して、後者は内臓脂肪が過剰に蓄積している状態のことを指す。また、数値上ではBMIが25未満は肥満ではないものの、内臓脂肪が蓄積している「隠れ肥満病」の場合もあるようだ。

 内臓脂肪型肥満に、高血圧、高血糖、脂質代謝異常の二つ以上が組み合わさると、心臓病や脳卒中になりやすいメタボリックシンドロームの状態になる。また、内臓肥満と高血圧、糖尿病、脂質異常症が重なるほど、動脈硬化のリスクが高まるが、心臓病や脳卒中といった病気の原因の一つは動脈硬化とされている。

 予防するためには、健康的な食事や運動が重要だ。おなか周りが気になってきた人は、自身の食生活に、早食いや間食が多いといった問題点がないか洗い出したり、不足している栄養素の積極的な摂取を心がけたりと、食生活の改善を図るのがいいだろう。運動面では、ウォーキングやジョギングなどの有酸素運動を取り入れ、エネルギー消費量を高めるのが効果的だそうだ。(留)
 


由来
「内臓脂肪」の頭文字「な(7)い(1)し(4)」と読む語呂合わせから、化粧品や健康食品の研究開発、製造販売を手掛けるファンケルが制定。内臓脂肪の蓄積は将来の健康リスクにつながることを知ってもらい、自身の健康を見つめ直す機会としてほしいという願いが込められている。
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