今日のひとことWeb版
AIで帳票の文脈を理解する
2025/10/23 10:00

OCRにも生成AIが活用され始めています。従来のAI-OCRは手書き文字こそ認識できましたが、取引先から送られてきた請求書などの帳票の「どこに何が記入されているのか」の文脈の認識は十分ではなく、人間があらかじめ「単価はここ、社名はあそこ」と指定する必要がありました。
富士フイルムビジネスイノベーション(富士フイルムBI)では、生成AIによって非定型の帳票でも正しく理解するOCR機能をワークスペース「FUJIFILM IWpro」に実装しました。非構造化データの認識に優れた富士フイルムBIのAI技術ブランド「REiLI(レイリ)」の一つとして開発したものだといいます。
過去を振り返れば、初期のOCRは印刷された文字を読み取るのが精一杯でしたが、その後は手書き文字の認識、さらには人間と同じように帳票全体を理解できるようになるなど、性能はAIの力によって加速度的に進歩していることがうかがえます。(安藤章司)
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富士フイルムビジネスイノベーション、IWproの帳票処理をAIで効率化 業務システムへの受け渡し工数8割を削減
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