SIerから独創的なサービスが生まれにくい背景として、受託ソフト開発の割合が多く、繁忙期になると「手の空いている人は全員で手伝え」と号令がかかり、腰を据えて新規事業に取り組めない企業文化が指摘されることがあります。

　情報サービス産業協会（JISA）では、そうした企業文化を変える指針として、イノベーション経営システム「ISO56000シリーズ」の採用を推奨しています。同シリーズは試行錯誤や失敗を許容し、新しい価値を創り出す企業文化の醸成に重点を置くものです。

　PDCAを回して極限まで無駄をなくし、計画通りにビジネスが進めることを優先する従来の企業文化から脱して、新しいアイデアの芽を大切にし、失敗を恐れずにイノベーションを起こすことが、将来のビジネスの飛躍につながると説いています。（安藤章司）

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情報サービス産業協会、「ISO56000シリーズ」のすすめ　SIビジネスの価値創造力を高めるよう推奨