▼中3の子どもが高校受験を終えて進学先が決まった。合格したらと約束していたスマートフォンを買った。今は中学生ではもちろん、小学生で持たせる家庭もある。「周りはみんな持っているのに」とブーイングを浴びながら、よそはよそ、うちはうちとの方針を貫いたが、子どもにスマホを持たせるタイミングは親としてかなり悩んだ。
▼最新スマホを手にして、早速子どもはSNSに夢中だ。フィルタリング、時間制限とどんなにルールを決めても、ITネイティブな10代はいくらでも抜け道を見つけ出す。与えた後も親の悩みは続く。
▼オーストラリアが、未成年のSNS利用規制を発表したのを皮切りに、欧州各国で同様の措置を検討する動きが続いている。過度なSNS利用が発達期の脳や自己肯定感に悪影響を与えると指摘されていることに加え、アルゴリズムによって依存性を生み、睡眠障害や集中力の低下を招くといった懸念もある。
▼多くの人にとってスマホは生活に欠かせなくなり、SNSを開くのも日常だ。ふと、今日何時間SNSを見ていただろうかと振り返る。大人も子どもも、適度な距離感で便利なツールと付き合っていく必要がある。(緑)