やはり一斗缶
「5ガロン缶」「18リットル缶」と聞いても、いま一つイメージがわかないという人も少なくないだろうが、「一斗缶」と聞けば、直方体の容器がなんとなく思い浮かぶかもしれない。油や調味料、塗料、洗剤など中身を問わず利用でき、丈夫で安価なことも相まって、汎用性が高い容器として知られている。
長さや質量、体積などを示す単位に何を用いるかは国・地域によってさまざまで、現代においても、完全に統一されているとは言い難い。もちろん、18リットル缶のように、ビジネスの現場ではメートル法の流れをくむ国際単位系が用いられているものの、普段の暮らしでは事情が異なる。
例えば、日本では米や日本酒を計る際には「合」や「升」の尺貫法がよく使われる。米国では、大リーグの球速は「マイル」、ステーキの重さは「ポンド」、ビールの量は「オンス」など、いまだにヤード・ポンド法が慣用的な単位となっているようだ。
身体感覚としてなじんでいる面もあり、切り替えは難しいのだろう。言語はAIで瞬時に翻訳できる世界が訪れつつあるが、異なる単位系をすぐに理解できるようになるのは、まだ先のようだ。18リットル缶も、やはり一斗缶とつい呼んでしまう。(無)
由来
製缶や容器製造の事業者らでつくる全国18リットル缶工業組合連合会が2000年に制定。名称が従来の「5ガロン缶」から「18リットル缶」に統一されたことを記念する。日付は5ガロンの「5」と18リットルの「18」による。