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無線LAN製品の販売動向 メルコの独走続く

2002/07/08 16:51

週刊BCN 2002年07月08日vol.948掲載

 無線LAN市場では、メルコの独走が続いている。6月のメルコの月間販売台数シェアは46.6%、金額シェアは46.1%と、2位のアイ・オー・データ機器(台数10.8%、金額8.8%)、3位のプラネックスコミュニケーションズ(同10.1%、同8.5%)を大きく引き離している。4-6月の対前年比では、若干右肩下がりの印象は受けるものの、成長市場であることには変わりない。

ホットスポットや法人も視野に

 無線LAN市場では、メルコの独走が続いている。6月のメルコの月間販売台数シェアは46.6%、金額シェアは46.1%と、2位のアイ・オー・データ機器(台数10.8%、金額8.8%)、3位のプラネックスコミュニケーションズ(同10.1%、同8.5%)を大きく引き離している。4-6月の対前年比では、若干右肩下がりの印象は受けるものの、成長市場であることには変わりない。メルコの無線LANアクセスポイントおよび無線LANカードの合計販売台数は、1999年1月の発売以来、昨年12月までの約3年間で累計100万台。さらに今年5月末には同150万台に到達。単純計算で従来平均の2倍の速度で伸びている。「今年度末(03年3月期)で250-300万台の販売を目指す」(ネットワーク事業部の西岡孝行事業部長)と鼻息が荒い。


 同社では、好調な家庭向けを足がかりに、ホットスポットや法人向けの販売にも力を入れる。7月中旬から無料無線LANサービス向けのアクセスポイント「フリースポット」(価格3万9800円)を発売。また、日本ルーセント・テクノロジーと提携し、セキュリティレベルが高いIEEE802.1x/EAP(従来のWEPを強化したセキュリティ規格)対応の認証サーバーソフト「ラディウス」(同19万8000円から)と組み合わせた法人向けアクセスポイントの販売も8月から始める。「無線LANカードはパソコン本体への内蔵が進むが、アクセスポイントは、まさにこれから拡大する市場。当社は、毎月、家庭向けに4-5万台を販売している。このボリュームは、法人市場における価格競争力に直接反映する」と、シスコなど老舗メーカーの牙城突き崩しに意欲を示す。

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