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液晶ディスプレイの販売動向 夏商戦、堅調な伸び示す収益源として注目集める

2002/08/05 16:51

週刊BCN 2002年08月05日vol.952掲載

 液晶ディスプレイ市場の伸びが堅調だ。図は、BCNランキングで液晶ディスプレイの前年同週比を表したもの。6月第3週から7月第4週までの6週間は、7月第2週に前年同週を若干下回った以外、残りの5週間は台数、金額ともに前年同週を上回る結果となった。

夏商戦、堅調な伸び示す収益源として注目集める


 ショップからは、「省スペースを意識し、液晶ディスプレイを買い替える消費者が以前よりも増えている」、「パソコンにこだわりをもつ消費者が増え、自分が気に入ったデザインのディスプレイを活用したいというニーズが高まっている。こうしたことも売れている要因ではないか」、「液晶モデルのデスクトップよりも、液晶ディスプレイ単体のほうが低価格という点で人気がある」などの声が挙がる。7月第4週は、ベンダー別販売台数シェアのトップはナナオ。17.7%のシェアだった。同社は、5月第2週にトップシェアを獲得して以来、12週連続で首位を維持し続けたことになる。

 機種別では、サムスン電子の「SyncMaster 150V」が6.4%のシェアを獲得。店頭価格が4万6100円前後という値頃感が人気を集めた。今年の夏商戦は、パソコン本体が前年水準を下回る週が多く、売れ行きが伸びていない状況。これにともない、インクジェットプリンタやスキャナなどの周辺機器にも、市場縮小の影響が出ている。そんななか、液晶ディスプレイは、市場拡大の可能性や収益性が高い点などから、今後もショップが注目する商材といえそうだ。
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