検証ECビジネス ネットショップのその後
<検証ECビジネス ネットショップのその後>第6回 アズテック
2002/08/05 16:51
週刊BCN 2002年08月05日vol.952掲載
インターネット通販サイト「PCベガ」を運営するアズテックは、商品の即納に注力する。代引き決済で、なおかつ在庫のある商品については、一部の地域を除き翌日の時間指定での配達を徹底。銀行振込みの場合でも、入金を確認次第、迅速に配送する。営業部・石黒誠氏は、「ネット通販で重要なのは、購入した商品がいつ到着するかを消費者が確認できること」と強調する。
ネット通販は即納がカギ
確認メールを徹底
「PCベガ」は、激安店がひしめく「価格.com」にサイト広告を掲載するだけあって、低価格さを追求する。即納を徹底するのは、「消費者に納期を伝えずに、例えば2週間待たせたとしたら、パソコンをはじめとするデジタル製品は価格が下がる可能性が高い。納期が遅いのは、できるだけ安く商品を購入したいという顧客ニーズに応えたことにならない」という理由からだ。注文から商品を届けるまでの流れは、消費者がある商品を注文する際、電話やファクス、メール、サイトの注文フォームなどで同社に在庫の有無を確認する。消費者が購入したい場合は、ファクスや注文フォーム、メールなどで注文。その注文に対し、同社は送料を含めた合計金額を消費者に伝える。消費者は合計金額を確認したことを電話かメールで同社に伝えることで、商品を配送する。
一見、面倒なやり取りにみえるが、「顧客との密接な確認を行うことは、信頼を高めることにつながる」としている。商品は、注文当日であれば、実店舗で受け取ることも可能だ。サイトでは、パソコンをはじめ、周辺機器や家電製品など3000-4000アイテムを揃える。サイトでの購入者は、関東圏をはじめ関西圏にも広がる。「既存店舗で開拓できなかった顧客を取り込める。インターネットは、情報を流した際のレスポンスが早く、今のニーズを収集するのに最適」と、そのメリットを示す。
ネット通販で重要なことは、「信頼性を高めること」だという。加えて、「消費者が実店舗に来店するよう、実店舗のキャンペーンや安売り情報などを配信することも売上増加のカギとなる」としている。同社のサイトで商品を購入する顧客は、上級者が大半で、パソコン初心者は少ない。だが、初心者層のサイト閲覧が増加している状況でもあるという。同社では、さらにサイトの知名度を上げていき、初級者層を新規顧客として獲得することを追求する。(佐相彰彦)
インターネット通販サイト「PCベガ」を運営するアズテックは、商品の即納に注力する。代引き決済で、なおかつ在庫のある商品については、一部の地域を除き翌日の時間指定での配達を徹底。銀行振込みの場合でも、入金を確認次第、迅速に配送する。営業部・石黒誠氏は、「ネット通販で重要なのは、購入した商品がいつ到着するかを消費者が確認できること」と強調する。
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