店頭流通

ソフマップ ソフマップソフト、8月21日に設立

2002/08/12 18:45

週刊BCN 2002年08月12日vol.953掲載

 ソフマップ(山科光男社長)は、「ソフマップソフト株式会社」を8月21日に設立する。ソフマップは、ヤマギワソフトのソフト関連事業についての営業権を譲受する契約を締結、これにより、東京・秋葉原地区に5店舗、神奈川県横須賀市に1店舗、名古屋市に2店舗の計8店舗が新たに増える。これまで名古屋市や横須賀市にはソフマップの店舗がなかったが、今後は同地区での新規需要開拓が見込める。秋葉原地区では、中央通りに面した店舗が加わる。今回の営業権譲受について、ソフマップでは戦略的な投資と位置づけており、今年度380億円弱と見込んでいるソフト関連事業の売上高を、来年度は500億円以上に高める。

新たに8店舗が増加

 「ソフマップソフト株式会社」は、ヤマギワのソフト関連事業経営を目的に設立。代表取締役社長にはソフマップの松井幹利常務取締役が就任する。 資本金は5000万円。社員数は約40人で、アルバイト・パートを含め約150人体制。仕入れやポイントカードなどの一本化については今後詰める。

 ソフマップの総合企画部・広報・IR室・松田信行室長は、「店舗を出店する場合、通常は出店から3年間で黒字になることを見込む。それに比べて今回の場合は、投資の回収も早く、初年度から利益に貢献する」と期待を寄せる。

 最大のメリットは、中部地区でのビジネスが展開できること。松田室長は、「中区栄のヤマギワソフトナディアパークは、名古屋地区最大規模の総合ソフト館として、パソコンソフトやDVDソフトの豊富な品揃えが好評だ。中村区名鉄のヤマギワソフトメルサ店も、名鉄メルサ内にあるという立地条件の良さで来店者が多い。そのため、中部地区におけるビジネスの確立が期待できる」と強調する。

 秋葉原地区では、従来ソフマップが展開していた「カクタソフマップ」や「ソフマップ本店アミューズメント館」、「ソフマップ14号店新品パソコンゲームソフト専門店」に、ヤマギワソフトの「ヤマギワソフト館」が加わる。ヤマギワソフト横須賀店でも、名古屋地区の2店舗と同様、新規需要の囲い込みを図る。

 本格的な事業展開は8月21日から。ヤマギワソフト8店舗では、従来の新品DVDソフトやパソコンソフト、テレビゲームソフトの販売に加え、ソフマップの中古ソフト売買ノウハウも取り入れる。

 ソフマップのソフト関連事業は、01年度が売上高337億円。ヤマギワでは、1年間で約80億円の売り上げ。ソフマップソフトとして売り上げを計上するのは下期からで、約40億円を反映。今年度はソフト関連事業で約380億円の売上高を見込む。

 来年度は500億円以上の売上高を目指しており、ソフト関連事業でトップクラスの売り上げ規模を狙う。
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