検証ECビジネス ネットショップのその後

<検証ECビジネス ネットショップのその後>第8回 フリーウェイ

2002/08/26 16:51

週刊BCN 2002年08月26日vol.954掲載

月間500万ページビュー売上高100億円目指す

フリーウェイ(岩本信徹代表取締役)の「TWO TOPインターネットショップ」が好調だ。同サイトは、アクセス数が1か月間平均で500万ページビューに達しており、初心者から上級者まで閲覧するサイトとして注目を集める。営業部・鈴木一将e-コマース課長は、「立ち上げ当初と比較すると、メールや電話などで初歩的な問い合わせが多くなった。上級者や中級者に加え、初級者も購入しているのではないか」と分析する。

年齢層は、20-30歳が大半で、9割が男性。1か月の購入者のうち、新規ユーザーは全体の20%前後を占める。アイテム数は、ハードウェアで6000、ソフトを含めて約1万アイテムを揃える。「サイトでは、消費者が迷い過ぎず、品揃えが豊富だと意識することが重要。現状では、妥当なアイテム数だ」と強調する。

サイトでは、BTOパソコンがよく売れており、販売台数が1か月平均で1000台で推移する。サイト用の価格も用意しており、モニタ付きデスクトップで6万円以下の商品もある。17-20万円のパソコンでは、大学や研究所をはじめ、中小企業を顧客企業にもつシステム販社などからも注文がくるという。インターネットショップについて、鈴木課長は、「コストをいかに削減し、価格に反映できるかがカギ」という。今後は、納品伝票の記入といった人を介して行っている作業のシステム化を図り、人員を増やさずに増え続ける販売量を柔軟に対応できる体制を整える。

サイトと既存店舗の連動については、店舗管理者と連携し、サイトにおける実店舗情報の充実を図る。「週末の特売やイベント情報など、16店舗ある実店舗の情報をタイムリーに配信することで、消費者が自然と実店舗に来店するような仕組みを確立する」としており、リアルタイムな情報を消費者に提供するため、iモードなど携帯電話への情報配信サービスも検討しているという。昨年度(02年3月期)は、サイトでの売上高が約40億円だった。今年度は、約50億円の売上高を見込む。

「近い将来には、100億円の売り上げ規模にまで引き上げる」と闘志を燃やす。 (佐相彰彦)
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外部リンク

http://www.twotop.co.jp/