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デジタルカメラの販売動向 ソニーが今年初の首位に

2002/09/09 16:51

週刊BCN 2002年09月09日vol.956掲載

 2002年8月におけるデジタルカメラ市場は、ソニーが今年初の首位に踊り出た。ソニーの「サイバーショット」シリーズは、400万画素の「P9」をはじめ、320万画素の「P7」や200万画素の「P2」、130万画素の「U10」などが機種別販売台数で上位20以内にランクインした。100万-400万画素の製品群が消費者ニーズを捉え、さまざまな顧客層から人気を集めたことがトップシェア獲得の要因といえる。

市場は混戦状態が続く

 機種別の販売台数シェアで首位の製品は、富士写真フイルムの「ファインピックスF401」。シェア5.9%を獲得した。今年6月の発売以来、3か月間連続でトップシェアを維持する。デジタルカメラは、パソコン周辺機器のなかでも拡大傾向にある市場の1つだ。8月の実績を前年同月比でみても、台数ベースで45%増、金額で34%増と順調に成長している。デジタルカメラメーカー各社は、トップシェアを狙うために新製品を次々と投入。熾烈なシェア争いを繰り広げる。図は、最近6か月間のベンダー別シェアを表した。

 これをみても分かるように、市場は混戦状態が続く。8月に関しては、トップのソニーが16.5%、カシオ計算機が16.1%、オリンパス光学工業が15.5%、キヤノンが15.1%、富士フイルムが14.2%と、ますますシェア争いは激しさを増している。デジタルカメラは、パソコン上級者から初級者まで、幅広い層が購入する傾向にある。そのため、今後は特定の消費者層に的を絞った製品のみを市場投入するだけなく、製品ラインアップを揃え、さまざまな消費者層を取り込むことがトップシェア獲得のカギを握るといえる。

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