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外付けHDDの販売動向 金額・台数ともに堅調

2002/09/16 16:51

週刊BCN 2002年09月16日vol.957掲載

 外付けHDDが好調だ。図は今年に入ってからの、外付けHDD市場全体の販売台数と金額の前年同月比推移を表した。図を見ても分かるように、販売台数と金額ともにほぼ前年水準を超えている。

値頃感と使い易さで浸透

 外付けHDDが好調だ。図は今年に入ってからの、外付けHDD市場全体の販売台数と金額の前年同月比推移を表した。図を見ても分かるように、販売台数と金額ともにほぼ前年水準を超えている。8月においては、台数ベースで前年同月比71%増、金額ベースで同64%増となっている。また、トップシェアを堅持しているメルコは、台数で同149%増、金額で同126%増と大幅な伸び率を記録。2位のアイ・オー・データ機器も、台数で同66%増、金額で同74%増と堅調に推移している。

 メルコでは、「ユーザーニーズ自体が増えていることに加え、価格面での努力が実を結んでいる。また、ポータブルタイプが予想を大幅に上回り、好調なことも影響している」と語る。8月段階の月次データによれば、メルコのポータブルタイプは今年に入ってから3位以内を維持している。また、上位10機種中6機種を独占するメルコの機種は、3-8月の6か月間の平均単価推移を見ると、約2000-1万円値下がっている。

 一方、ショップ関係者は、「ブロードバンドとデジタルカメラの普及によって、ユーザーが扱うデータ量が増えたことに加え、インターフェイスにUSBを採用する機種が増えており、初心者ユーザーにも簡単に扱えるイメージが定着してきた」と分析する。また、「需要増を受けて、今年に入ってから外付けHDDを扱う販売スペースを昨年に比べ2-3倍に増やしたり、週末には平日の価格から2000-3000円値引きするなど、さまざまな販促活動も行っている」と述べる。データ量の拡大にともない、これまで手をつけなかった初心者に価格の手頃さと使い易さで浸透し始め、市場が活性化しているといえるだろう。
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