店頭流通

ソーテック 販売店仕様モデルを増加

2002/09/16 16:51

週刊BCN 2002年09月16日vol.957掲載

機種絞り込み拡販図る

 ソーテック(大邊創一社長)は、販売店仕様モデルを増やし、パソコンの拡販につなげる。現在、同社では、全取引先を対象としたモデルとしてデスクトップ型とノート型を合わせ60機種前後を揃えている。ところが、売れ筋モデルの生産が追いつかず、販売機会を逃すことが多かったという。そこで販売店仕様モデルを増やすことで機種を絞り込み、生産体制の効率化を図る。既存の機種は価格を下げて現品処分を行い、11月をめどに在庫を一掃する。

 販売店仕様モデルを増やすメリットは、各販売店のニーズにあったモデルをショップに出荷することで、ショップが必ず同社のパソコンを置く点にある。マーケティング本部マーケティング部・山田雅彦部長は、「販売店仕様モデルを増やすことで、機種を絞り込むことができる。生産の効率化にもつながる」と強調する。さらに、「ショップとしても、他店との差別化が図れる製品ということで好評だ」としている。

 02年度第1四半期(02年4-6月期)における同社のパソコン販売実績は、デスクトップ型が台数ベースで前年同期比10.5%減の5万7500台、金額ベースで同12.0%減の72億4100万円。ノート型は、台数で同35.8%減の2万3000台、金額で同22.7%減の37億4400万台。これまでは、デスクトップ型とノート型あわせて60機種前後のモデルを揃え、各機種均等に生産を行っていた。そのため、売れ筋モデルを絞り込めず、販売機会を逃すケースもあったという。

 大関正恭経営企画部長は、「機種が多かったので、なかにはショップに置かれない機種もある」と明かす。同社では、10月から12月にかけて新製品を発売する。そこで、既存機種を売り切るため、8月から店頭価格を2-3万円下げる試みを行った。これによって11月をめどに在庫を一掃する計画だ。販売店仕様モデルを中心としたパソコン販売は、年末商戦で基盤が整ったあと、03年1-3月期から拡大していくとみている。
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外部リンク

http://www.sotec.co.jp/