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携帯オーディオの販売動向 アップル、8-9月トップに

2002/10/14 18:45

週刊BCN 2002年10月14日vol.961掲載

 携帯オーディオ市場で、アップルコンピュータが8-9月にかけて好調だ。4-7月まで混戦状態の2位争いに埋もれていたアップルだが、8月は25.2%、9月は37.2%のシェアを獲得。トップシェアに上り詰めた。これまで1位を維持していたアイ・オー・データ機器が6-9月にかけシェアを下げていることもあり、独り勝ちの様相を呈している。

ウィンドウズ版iPodが絶好調


 その背景には、8月に発売された「iPod」ニューモデルのマック版3機種と、9月19日に発売されたウィンドウズ版3機種の好調さが影響している。特に、9月19日に発売されたばかりのウィンドウズ版の人気ぶりが目立つ。ウィンドウズ版3機種の販売台数シェアをみると、発売週である9月第3週(9月16-22日)では37.7%、9月第4週(9月23-29日)が28%、10月第1週(9月30-10月6日)が28.3%と、その強さがうかがえる。

 発売後、一貫して3機種すべてがトップ10位内にランクインし、10/20GBモデルに関しては、3位以内を維持し続ける好調ぶりだ。ベンダー別の台数シェア推移でみても、9月第3週は50.3%で、発売日前週の23.7%に比べて2倍以上、50%を超えるシェアを記録している。ショップ関係者によると、「『iPod』は初代版の発売当時から、ユーザーからウィンドウズ版の要望が強かった。価格は他社製品に比べて高めだが、売れるべくして売れている商品だろう」と説明する。要望の強かったウィンドウズ版をラインアップに加え、携帯オーディオ市場の年末商戦は、今後もアップルが席巻しそうな気配だ。
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