店頭流通

クレオ ウイルス対策ソフトと「筆まめ」をセットに BBサービスの登録者増を狙う

2002/12/09 17:00

週刊BCN 2002年12月09日vol.969掲載

 クレオとシマンテックが提携し、セキュリティ市場の新規需要を開拓する。クレオでは、「筆まめVer.13ウイルス対策パック」を11月22日に発売。限定3万本で販売する。シマンテックにとっては、ハガキ作成ソフトとのセット販売で初心者層の需要増を見込めるのがメリット。

 クレオとシマンテックが提携し、セキュリティ市場の新規需要を開拓する。クレオでは、「筆まめVer.13ウイルス対策パック」を11月22日に発売。限定3万本で販売する。シマンテックにとっては、ハガキ作成ソフトとのセット販売で初心者層の需要増を見込めるのがメリット。クレオにとっては、ブロードバンド環境を生かした新サービス「筆まめBBサービス」の登録者増加につなげたい意向だ。

  「筆まめVer.13ウイルス対策パック」(標準価格8800円)は、クレオのハガキ作成ソフト「筆まめVer.13」(標準価格5980円)と、シマンテックのウイルス対策ソフト「Norton AntiVirus2003」(同6800円)をパッケージ化した。販売は限定3万本。今回、両社が提携することでパッケージ化が実現した。価格は、両ソフトを別々に購入した場合(1万2780円)より4000円ほど安くなる。

 ハガキ作成ソフト市場とセキュリティ市場でトップシェアを獲得している両社の提携で、競合他社が同じようなパッケージ化を図る可能性もある。年賀状ソフト市場とセキュリティ市場の競争に一層拍車がかかりそうだ。

 両社は、今回の提携を機に、新規需要の獲得と市場拡大を図っていく。シマンテックにとっては、年賀状ソフトの需要で市場が拡大するハガキ作成ソフトとセット販売することで、初心者向けにウイルス対策ソフトの需要を増やせることがメリット。
 一方、クレオが「筆まめVer.13ウイルス対策パック」を発売したのは、「筆まめ」の拡販に加え、11月26日に開始したブロードバンドサービス「筆まめBBサービス」の登録者を増やすことが狙いだ。

 プロダクトサービス事業部の執行役員・大森俊樹プロダクトサービス事業部長(=写真)は、「ADSLで常時接続が一般的になれば、ウイルス対策が必須になる。初心者層のセキュリティに対する意識を高めていく」としている。

 「筆まめBBサービス」は、イラストや文例、定型文などのコンテンツ、電話番号のシームレス利用、最新郵便番号辞書のダウンロード利用、パソコンや携帯電話、PDAから住所録の活用が実現できる。来年6月末まで無料で提供。同登録者については、同7月から年額3600円でサービスを受けることになる。
 大森事業部長は、「来年6月末までで5万人の登録ユーザーを見込む」としている。
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外部リンク

http://www.creo.co.jp/