店頭流通

米ロキシオ CDライティングソフトをバックアップ用に 企業ニーズ開拓で新規顧客確保へ

2003/12/01 16:51

週刊BCN 2003年12月01日vol.1017掲載

 デジタルメディア関連のソフトメーカー、米ロキシオ(クリス・ゴログ会長兼CEO)は、コンシューマ向けCD/DVDライティングソフト「Easy CD & DVD Creator」と「Toast」をエンタープライズ分野向けのバックアップ用に需要開拓を図る方針を明らかにした。

 同社では、コンシューマ向けの主力製品であるCD/DVDライティングソフト「Easy CD & DVD Creator」と「Toast」についてライセンス販売を行っており、簡単操作を武器に官公庁や航空会社などに提供した実績がある。スコット・ベルリン・ワールドワイドセールス担当副社長は、「企業では、データのバックアップ用で導入している。大企業を中心に引き合いが高い」とビジネス分野にも対応できると話している。

 米国や欧州では直販が主体だが、日本では大手ハードメーカーとパートナーシップを組み、「官公庁や教育機関をターゲットに拡販していく」としている。

 リテール市場については、「ワールドワイド全体でフラットな状態が続くだろう」とみている。日本は、映像関連のハード、ソフトともに堅調に伸びているものの、店頭でのソフトウェア販売そのものが成熟傾向になりつつある。「パッケージだけなく、ソリューションなどさまざまな販売形態をもつことが重要になる」と強調する。

 コンシューマへの拡販は、ダウンロードビジネスの強化を視野に入れる。「日本はブロードバンド環境が整っているため、急激に成長するポテンシャルが高い」としている。
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