ロシアのウイルス対策ソフトメーカー、カスペルスキー・ラボ（モスクワ市、ナターリア・カスペルスキーCEO）の日本法人、カスペルスキー・ラボ・ジャパン（アドリアン・ヘンドリック代表取締役）は、コンシューマ向けウイルス対策ソフトの国内販売に乗り出した。販売は、ソフト開発のイーポストが担当する。

　9月2日から、主軸商品であるウイルス対策ソフト「カスペルスキーアンチウイルスライト・フォーウィンドウズ」と、パーソナルファイアウォール「カスペルスキーアンチハッカー」、両製品を合わせた「パーソナルセキュリティパック」の3製品を販売開始。年内にはスパム対策製品も投入する予定でラインアップも順次、拡充していく。

　今年2月に日本法人を設立後、これまで法人市場をターゲットにしてきたが、ソフト販売で実績のあるイーポストと提携したことで販売体制を整備し、コンシューマ市場にも挑む。

　日本法人のヘンドリック代表取締役は、法人および個人向けの両市場で展開することにより、ウイルス対策ソフト市場で「10％のシェア獲得を目指す」と、大手3社が独占する日本市場で強気の見通しを立てている。「日本での知名度はまだ低いが、圧縮ファイルをそのままスキャンできるなど、技術的な優位性が高いだけに、利用してもらえればユーザーの移行を促進できる」と話している。

　主軸製品となる「カスペルスキーアンチウイルスライト・フォーウィンドウズ」は、初心者ユーザー向けのウイルス対策ソフト。セキュリティレベルを3段階で設定するだけにするなど、インストールや初期設定を簡単にした。

　また、価格を3150円（税込み）にしたことで、価格メリットをアピールし、後発の不利を挽回する。