店頭市場ピックアップ

サーマルプリンタの販売動向

2005/11/14 16:51

週刊BCN 2005年11月14日vol.1113掲載

好調だった前年を上回るペースを持続

10月は前年同月の1.5倍に拡大

 サーマルプリンタ市場が拡大している。店頭ではサーマルプリンタやA6/ハガキサイズの小型プリンタコーナーの設置が広がり、デジタルカメラ売り場にも小型プリンタを展示する店舗が増えている。

 図はBCNランキングによるサーマルプリンタの昨年10月を100とした1年間の販売台数推移を示した。昨年10月から12月の2か月間で約1.5倍に拡大、昨年の年末商戦を機に勢いをつけた。今年3月には、コダック「PD-26プリンタードック」が、機種別販売台数で首位を獲得し、この1年間の販売台数で最高を記録。コダック広報担当者によると、「店頭でカメラとセットで利用する利便性の訴求を強化し始めた時期」だったという。市場全体は、今年8月にいったん勢いを落としているものの、昨年10月の販売台数は上回っている。

 今年10月のメーカー別販売台数シェアでは、キヤノンが87.5%で首位、2位のコダックは5.8%でキヤノンの独走状態が続いている。キヤノンは、9月から小型プリンタ「SELPHY(セルフィー)」の新製品を販売開始。機種別販売台数シェアで3位までキヤノンのセルフィーが占めている。

 キヤノン販売が9月に行った年末商戦向けの新製品発表会で、「セルフィーは今年を占う製品」と考えていたという。「品薄状態になるほど出足は好調」で、ホームプリント市場拡大に向けた「いい先駆けをしてくれた」(芦澤光二・キヤノン販売常務取締役)としている。

 インクジェットのA6/ハガキサイズプリンタでも、セイコーエプソンの「E-200 Colorio me:」が機種別販売台数で5位の人気商品。

 ダイレクトプリント機能は、多くのプリンタに搭載されているが、サーマルやA6/ハガキプリンタについては、パソコンユーザー以外にもプリンタの裾野を拡大できるため、今年はさらにホームプリントの年末商戦に弾みが付きそうだ。
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