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PCカメラの市場動向

2005/12/12 16:51

週刊BCN 2005年12月12日vol.1117掲載

機種別でバッファローが首位に

ロジクールひとり勝ちにくさび

 PCカメラ市場は、メーカー別シェアでロジクールが40%前後と圧倒的に首位を走っている。同社は、製品別ランキングでも首位に立っていたが、今年11月のBCNランキング月次データで、トップの座をバッファロー「BWC-35H01/SV CMOS 35万画素 WEBカメラ ヘッドセット付モデル」に奪われた。バッファローはメーカー別シェアでも追い上げている。

 図は、BCNランキング月次データによるPCカメラのメーカー別シェア推移を表した。首位は、ロジクールがシェア40%以上で堅持しているが、2位以下の争いが激化している。今年9-10月に3位だったバッファローは、11月に一気にシェアを伸ばして2位に立った。

 11月の製品別シェアで首位を獲得したバッファロー「BWC-35H01/SV CMOS 35万画素 WEBカメラ ヘッドセット付モデル」は、台数シェア13.4%を獲得。2位のロジクール「QV-61HS Qcam Instant Messenger with Headset」(6.0%)に7.4ポイントの差を付けている。バッファローは、今年4月にPCカメラ市場に参入。11月の機種別シェアで首位を獲得できたのは、「PCカメラでもバッファローの認知度がようやく上がってきたからだろう」(バッファロー広報担当者)という。

 PCカメラの上位にランキングしている製品は、USB接続して利用するタイプで、平均実売価格については、ロジクール「QV-61HS」や「QV-60HS」が4500円前後、バッファロー「BWC-35H01/SV」は2000円強、同「BWC-35H01/BK」が約2700円で、2000円台から1万円弱の価格帯。

 11月のPCカメラ市場は、前年同期比17.3%増と好調だ。12月1日には、無料通話をインターネット上で提供する「Skype(スカイプ)」が、無料テレビ電話機能を利用できる評価用ベータ版「Skype 2.0」を公開。話題のスカイプでテレビ電話が使えるようになったことも同市場の追い風になりそうだ。

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