店頭流通

ロジテック 高コストパフォーマンスの外付型ハードディスク投入 販売などでエレコムとのシナジー効果狙う

2005/12/12 18:45

週刊BCN 2005年12月12日vol.1117掲載

 ロジテック(葉田順治社長)は、耐衝撃性やセキュリティ機能を高める一方、プラスチック筐体の採用でコストパフォーマンスを高めた外付型ハードディスクドライブユニット2機種を開発、今月末から販売する。同社は、今年1月に買収によってエレコム(葉田順治社長)のグループ企業となり、商品ラインアップや販売チャネルの見直しを進めている。今回の外付型ハードディスクユニットは、エレコムグループ入りしての初の主力製品のモデルチェンジ。開発コンセプトや販売チャネルなどで本格的なシナジー効果を引き出すための試金石ともなる。

 新たに投入するのは、耐衝撃ボディ機構を採用した「LHD-EC」シリーズおよびシリアルATAインターフェースと2台のドライブに分散してデータを書き込むストライピング方式を組み合わせた高速型の「Corsair GT(LHD-SDSA)」シリーズの2種。それぞれ12月23、24日に発売する。

 従来モデルは、熱放射の効率を高めるとともに、筐体自体の小型化を図るため、アルミ製筐体を採用していた。しかし、アルミ筐体の使用は価格アップの要因ともなっていた。今回のLHD-ECシリーズでは、ドライブ側面に衝撃吸収素材を使用、またドライブ密着型のアルミヒートシンクを採用。価格と性能を両立させた。

 一方、Corsair GTシリーズは、シリアルATAとストライピング方式の組み合わせで、100MB/secを大きく上回る高速転送を実現。容量も320GBから800GBまでの4種をラインアップした。

 両シリーズとも新たにロジテック・セキュア・プロジェクツとして、ドライブすべてを暗号化するソフトやファイルごとに暗号化するソフトなどを付属させ、セキュリティ機能を高めている。

 今回の商品開発では耐衝撃性能をポイントに置いたが、今後は防塵や防滴などについても対応を検討しており、独自性の追求で新たなロジテック・ブランドの確立を目指す。

 販売面では、従来は量販店のプライベート・ブランド商品なども展開していたが、販路が限定される可能性もあった。今回からはエレコムとの連携により販売チャネルも拡大させる方針。ブランド・イメージやチャネルなど、本格的なシナジー効果を引き出すことで、現在10%程度のシェアを早期に20%程度に高めたい考えだ。
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