秋葉原は今

<秋葉原は今>7.得意分野を前面に押し出す

2006/01/09 16:51

週刊BCN 2006年01月09日vol.1120掲載

 ソフマップの中古ビジネスが好調に推移している。具体的な販売台数は明らかにしていないものの、「中古パソコンが05年10-12月で前年同期の約1.5倍に膨れあがった」(井澤秀夫・店舗営業本部秋葉原営業部副部長)と自信をみせる。

 同社の中古ビジネスが拡大した背景には、「秋葉原に新しい店舗が進出し、新規ユーザー層が増えてきた」という状況変化がある。電気街を訪れる客層は、「パソコンマニアをはじめとしてゲームおたくやアニメおたくなど、コアなユーザーが高いウエイトを占めている」。こうしたマニア系の客は、今でも変わらない。

 しかし、05年に入ってからは、パソコンやゲーム、アニメなどに詳しくない会社員や学生などの客層が目立ち始めてきた。「しかも、昨年まではごく一部だった家族連れや女性の来店客が目に見えて増えてきた」という。秋葉原の新旧店舗の業態が拡大するにつれて、この傾向はさらに高まりそうだ。

 こうした環境変化が追い風となって、「電気街の来店者は、10-12月で前年同期比20-30%程度増えている」。

 最近では、「中古パソコンで獲得した女性や家族連れの新規顧客がデジタルカメラや中古DVDなどを購入するため、当社の店舗に再度来店するケースもあり、徐々にリピーターが増えている」状況だ。

 同社が他の店舗との差別化を図るために力を入れているビジネスは、「牛丼パソコン」や「バーガーパソコン」など自社ブランドのオリジナルモデルの販売。「パソコンは、生活の一部になりつつある。今後は、ブログやネット証券など用途別に対応したパソコンを提供していく必要がある」と、ラインアップを増やしていく計画だ。ゲームユーザー向けには、デュアルコアCPUやBTXなど次世代テクノロジーを採用したパソコンの販売をこのほど開始した。 05年は、ヨドバシカメラの進出で競争が一段と激化するなど、電気街の家電量販店やパソコン専門店にとって大きな転換期だったといえる。しかし、ソフマップでは、「ヨドバシカメラが家電やパソコンの購入客を秋葉原に呼び寄せるけん引役になっているのは確かだが、同社への来店者が多いからといって、ただ指をくわえて見ているわけにはいかない。自社店舗の業績を増やすためには、街の集客アップを生かして得意分野を前面に押し出すことが重要になってくる」と強調する。(佐相彰彦)
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