店頭流通

ソニー 標準型デスクトップPCから撤退へ 07年度PC出荷、460万台目指す

2007/05/28 18:45

週刊BCN 2007年05月28日vol.1188掲載

 ソニーは、事業構造改革の対象となる15カテゴリーのなかに、標準型デスクトップPC事業が含まれていることを明らかにした。2006年度業績発表会見で、同社の大根田伸行EVP兼CFOが言及した。また、PC向け液晶モニター事業も対象となり、07年3月に終了したという。今後、AV機能など同社の特徴を生かした製品に絞り込んでPC事業を推進する計画だ。

 ソニーは、05年9月の経営方針説明会のなかで、エレクトロニクス分野において不採算事業となっている15カテゴリーの撤退、もしくは他社との提携、売却を模索するとしていた。

 一部事業においては、「継続している事業もあり、時期がきたら公表する」(中鉢良治社長)と、すべての事業内容を明らかにしてはいなかった。今回、標準型デスクトップPCおよびPC向け液晶モニターがその対象であることを明らかにし、残り13カテゴリーが公表されることになった。

 PCについては、昨年9月に発売したデスクトップのtypeHなど、標準的な機能を備えただけのPCの製品企画、製造を中止。一方で、typeLやtypeR、TP1など、同社が得意とするAV機能および独自の提案ができるデスクトップPCは、継続的に製品を投入するという。また、同社が差異化を打ち出すことが可能なノートPCに関しては、全製品を継続的に投入する。

 同社では07年度に、全世界で前年度比15%増の460万台のPC出荷を予定。欧州地域を中心に、新たに販売地域を開拓することで、海外向け出荷を拡大する計画を示している。

 一方、1月公表時点では、110万台としていた06年度の国内向けPC出荷が、結果的に90万台にとどまったのは、Windows Vistaの発売効果が期待を下回ったことが影響しており、07年度も、国内事業は前年並みと慎重な姿勢を崩していない。

 また、PC向け液晶モニターに関しても、07年3月を最後に全世界での生産、販売を終了しており、今後、同事業から撤退する。

 一方、07年夏モデルの第二弾として、VAIO全4シリーズ計10モデルを5月26日より順次発売していく。国内での発売10周年を記念した新typeTも用意する計画だ。

 さらに、7月1日まで、東京・中央区の銀座ソニービルで、「VAIO 10周年記念イベント」を実施。代表的な歴代モデル17機種を展示する。
  • 1