店頭流通

外付けHDDの賢い選択法 “お買い得”は何GBモデル? 判断基準は「1GBあたりの価格」

2008/12/01 16:51

週刊BCN 2008年12月01日vol.1262掲載

 デジカメの画像、音楽データ、動画ファイル、テキスト……PCの中にはたくさんのデータが蓄積されている。PC内のHDDが手狭になったら、データを消去して整理するよりも、HDDを増やすほうが手っ取り早い。そんなニーズに応える「外付けHDD」が注目されている。年々大容量化しているが、気になるのは、「どのクラスの容量モデルが買い得なのか?」ということ。「BCNランキング」でお買い得の容量を調べてみた。

1GBあたりの価格は?

 「買い得」ランキングの抽出方法は、至ってシンプル。容量別の平均価格(税別)を容量で割り、1GBあたりの平均価格を算出してみた。

 その結果、「買い得」ランキングの1位となったのは640GBモデル。平均価格は1万2669円、1GBあたりで19.80円だった。2位は1000GB(1TB)モデルで、平均価格は1万9836円。1GBあたりの価格は19.84円と、1位の640GBモデルと0.04円の僅差。3位は800GBモデルで、平均価格は1万7764円、1GBあたりの価格は22.21円だった。

売れ筋の容量は買い得か?

 次に容量別の販売台数シェアを確認しよう。最もシェアが高かったのは500GBモデルで、29.7%。平均価格は1万1651円で、1GBあたりの価格は23.3円。2位は1TBモデルで、シェアは18.8%。3位は160GBモデルで15.1%だった。なお、160GBモデルはほとんどがポータブルタイプなので、1GBあたりの価格は53.05円と少々高めだ。

 売れ筋の500GBモデルは、売れている割りには、1GBあたりの価格はそれほど安くない。むしろ少し上のクラスの640GBを選んだほうが「お得」だ。

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お買い得モデルの売れ筋はコレ!!

 最後に640GBモデルの売れ筋ランキングを紹介しよう。1位はアイ・オー・データ機器の「HDCN-U640」。平均価格は1万2115円で、1GBあたりに換算すると18.9円。640GBモデルの平均価格よりも安かった。

 縦置きの外付けHDDで、本体サイズは幅42×奥行き185×高さ147mmと、3.5インチディスクを搭載した外付けHDDとしては業界最小のコンパクトボディを実現。白基調のボディにシルバーのアルミパネルを組み合わせた清潔感のあるデザインを採用している。

 2位の「HD-CE640U2」はバッファローの製品。平均価格は1万2689円で、1GBあたりの価格は19.83円だ。1位の「HDCN-U640」とは対照的に、ブラック1色の縦置き型外付けHDD。

 写真管理ソフトを添付し、デジタルカメラで撮影した写真をカレンダーで管理できる。また、好きな写真を選んでオリジナル写真集を作成することも可能。外付けHDDに写真をどんどん保存するユーザーを狙った製品だ。

 3位となったのもバッファロー製で、「HD-HES640U2」。平均価格は1万4008円で、1GBあたりの価格は21.89円と少々高め。ブラックのきょう体にシルバーのアルミパネルを組み合わせた、シンプルなデザインの外付けHDD。こちらはバックアップソフトを付属している。

 今回、売れ筋モデルが必ずしも「お得」ではないことが分かった。外付けHDDを購入する際は、1GBあたりの価格を計算しながら、お買い得モデルを探してみてはいかがだろうか。(山下彰子)
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