セイコーエプソン（碓井稔社長）は11月27日、100％出資子会社のエプソンイメージングデバイス（有賀修二社長）の中・小型TFT液晶ディスプレイ事業に関する営業機能を、12月1日付けでソニー（ハワード・ストリンガー会長兼社長CEO）およびソニーモバイルディスプレイ（楠田公明社長）に移管すると発表した。

　セイコーエプソンとソニーは、2009年6月30日に、エプソンイメージングデバイスが推進する中・小型TFT液晶ディスプレイ事業に関する事業資産の一部をソニーグループに譲渡することなどで合意。エプソンイメージングは、これらの事業の営業機能をソニーグループに引継ぐ準備を進めてきた。

　エプソンイメージングデバイスは、12月1日に新設するソニーモバイルディスプレイの営業部（神奈川県厚木市）とソニーグループの海外セールスオフィスに、中・小型TFT液晶ディスプレイ事業の営業機能を移管する。これに伴い、エプソンイメージングの国内外の営業活動は11月30日で終了し、営業人員の一部はソニーグループに出向または転籍する。

　ソニーグループは、いち早く事業に関する営業機能を引継ぎ、幅広いラインナップをもつ総合的な中・小型ＴＦＴ液晶メーカーとしての体制を整え、事業を強化していく。またエプソングループは、2010年4月1日に予定する生産関連資産の一部譲渡をスムーズに進め、ソニーグループと密接な連携を図っていく。