Close UP New Products

<Close UP New Products>No.16 LED採用液晶テレビ(上) 家電量販店の販売状況 「LED AQUOS」に注文殺到

2010/01/07 16:51

週刊BCN 2010年01月04日vol.1315掲載

 話題の商品、商材の販売動向を追う「Close up New Products」。今回は、バックライトにLEDを採用した液晶テレビの動向を取り上げる。

 2009年11月、シャープが「LED AQUOS」を発売した。08年10月に同社が初めてLEDを採用した高級モデル「XS1」と比較すると、ハイスペックながらも価格を普及機レベルに設定した製品だ。

 12月3日にオープンしたコジマ「NEW大井競馬場前店」のテレビ売り場。店員は、「いいものを安く」を謳い文句に、「LED AQUOS」をアピールしていた。「これほど省エネなテレビはないですよ」と、興味を示した家族連れに説明。結局、そのお客様は、「LED AQUOS」の購入を決めた。ただし、「納期は来月」だという。店員によると「人気が高まっている」ため、すぐに納品できない状況だというのだ。その後も年配夫婦や母娘など、興味を示す来店客が続いた。

 ビックカメラ有楽町店でも「CMの効果もあって、(LED AQUOSの)注文が殺到している」(本館1F・ビジュアルコーナーの矢島純一主任)という。「メーカーでも在庫が少ない状態で、納期は(09年12月11日)現在、1週間待ちの状況」(同)という人気ぶりだ。

 もともと省エネ性能が高いことで知られるLEDは、家庭向けの照明器具が発売されるなど、一般消費者の認知度が高い。こうした背景に加え、俳優の本木雅弘氏が出演するテレビCMが追い風となり、消費者の関心が高まったようだ。

 店頭では、CMなどで製品を知った人が、特徴や優れている点などを店員に聞き、実物を確認するという。「200万対1のコントラスト比を実際に見て、画質に納得して」購入を決めるという。

 価格は、40V型「LC-40LX1」の場合20万~25万円前後のため、10万円強でも買える他社の40V型と比べれば割高。しかし、「LED AQUOSは高付加価値な製品なので、価格はあまり気にしていない」(矢島主任)様子。ユーザーは、機能と価格に納得しているようだ。

・(中)に続く

ビックカメラ有楽町店本館1Fのテレビ売り場
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