店頭市場ピックアップ

入力装置、マウスとキーボードのみ堅調 セットでの販売が目立つ

2010/02/04 16:51

週刊BCN 2010年02月01日vol.1319掲載

 家電量販店市場は、エコポイントの影響などで薄型テレビなどデジタル家電が好調な半面、PC関連の冷え込みが依然厳しい。昨秋に登場した新OS「Windows 7」によるPC関連需要の先取りが年末商戦に影を落とした。こうした市場環境の下で、「入力装置」を含む4ジャンルが販売台数を伸ばしている。

 「入力装置」の区分は、「マウス」「キーボード」「ゲームコントローラ」「タブレット」「10キーボード」の5アイテム。全体として年末商戦期の2009年12月は、台数が前年同月比101.1%、金額が同93.5%となった。量販店にとっては、地味とはいえ定番商品であり、総じて低単価で利幅のとれる商材とはいいにくい。しかし、売場は広く仕切られ、「呼び込み商材」としての役割を果たす。

 「入力装置」のうち、同12月に前年同月比でプラスに転じたのは「マウス」と「キーボード」だけだった。両製品のセット販売が目立ち、ここ数か月は増勢に転じている。

 「マウス」と「キーボード」は、参入ベンダーがそれぞれ100社に達し、激戦のなかで売れ行きが堅調な伸びを示しているようだ。09年12月の台数伸び率は、マウスが103.8%、キーボードが101.6%で、いずれも前年を上回った。このうちのセット販売率をみると、ここ数か月は10%台で推移していたが、12月は2割を超えている。

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